朝早く起きて築22年の実家の壁を張ったり
修復したりして時が過ぎるが、ぎりぎりまで
制作をして、次に戻って来た時の地塗り等を
した。昼、食事をして墓参りをし、3時過ぎ
福岡行きの高速バスに乗った。
20才の頃に描いた絵は、画家になりたいと
懸命にもがき、今とは違う質の情熱があった。
あの時の気持ちは、決して忘れては、いけないと
思いながらバスで移動した。
街には、へそと言うものがある。ヨーロッパには
どんなに小さな街でも、教会がその中心にある。
現代日本の地方都市は、大抵百貨店などがある
商業地区になっている。福岡も同様でへそ(天神)
から空港まで地下鉄で12分と言うアクセスの
良さだけは、魅力的な街だ。
早めに福岡に着いたので、70才を過ぎるフランス人
現代作家の展覧会を見る。アンテ ヴォジュノヴィック
懐かしいタイプの現代美術にふれ、作家の言葉に納得した。
「竹に咲く花」と名付けられた展覧会タイトルからも日本人
には気づかない、日本の美を部分を表現していた。
羽田に着きアトリエに着いたのが、丁度 夜の12時だった。