昨夜は、本当に美味しい地元ヴェチェンツィアのワインに
程よく酔いしれた。パーティーの前に批評家と詩人の朗読会
などもあり、とても知的で大人の会に招かれたんだと実感した。
残念ながら詩の方は、難しくて理解出来なかったが個々作品の
クオリティーもとても高く、異種が見事に調和した展示だった。
美術家でもある夫人の郷土料理を昼食に頂き、昼過ぎに清水夫妻と
パドヴァに向かった。マンテーニャ没後500年の今年、大きな
企画展が各地で行われているが、私たちは、パドヴァの美術館を帰りに
見る事にした。そこで数は少ないが、素晴らしい作品を見るとこが出来た。
一点のテンペラの母子像で、ほぼローシェンナーで覆い尽くされた
画面に僅かに赤や青を感じさせ、ぎりぎりバランスで作品が成立している
静かな秀作が、とても心に残った。しばらく、あの作品は忘れない事だろう。
帰りにパドヴァの街でビールを軽く飲んでミラノへ帰った。
清水夫妻に心から感謝した。