西洋と東洋については、考えたい事の一つだった。
ルイジは、イタリア人だが指圧と柔道を通して
東洋を学び感じている。アルベルトも同様に東洋に
特に日本に興味がある様だ。
彼らに共通するのは、東洋を学び自分たちの
文化生活水準を、もう一つ引き上げようと考えている様にも
見える。 普段は、ただの気のいいイタリア人だが、つたない
私の話をどん欲に聞こうとしてくれるのが、ありがたい。
朝からルイジの所に行く、明日からヴァカンスなので
静かな男が、ちょっと浮かれている様にも見えた。
ミラノ中いやイタリア中、店も街も機能しなくなるので
中華街に食べ物を買い込みに行く。ついでに以前住んでいた
ビア ロザンナまで行ってみる、ほんの9ヶ月前の事が
随分遠い昔の事の様に感じる。
緑の街路樹の中を走る、オレンジ色のトラム(電車)は
やっぱり美しい。
この景色はミラノらしいと思う。