日本橋に出る機会があり
椿近代画廊で松谷武判(たけさだ)さん<1937年生まれパリ在住>
の作品を見る事が出来た。私のミラノ在住時、氏の個展開催のおり
何度か食事をする機会があって氏の言葉により大いに刺激を受けた
事を懐かしく思い出す。一昨年日本での美術館の個展は、見る事が
出来なかったので、旧作を含め、この場所でこのタイミングで氏の作品に
作品に出会う事は、非常に感慨深い経験となった様に思う。60年代の
作品から近作まで洗練されたフォルムと抑制された色彩は、海外で暮らす
日本人芸術家のDNAに刻まれたモノが磨かれ削ぎ落され究極の表現に
なったのだと感じた。私の中にも何の抵抗感もなく、す〜っと入ってきた。