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2012年 07月 17日
もともと古代より人が居住していた場所に、1000年単位で
徐々に民族が移動し、国家が形成されていく過程において それは、決して平和的な出来事だけとか限らない。むしろ 流血や先住民の苦渋の決断は避けられない事象である事の 様に思う。メキシコにおいてもスペイン人からの支配という 苦い歴史とアメリカに隣接する貧しい国家の苦悩がある事くらい は知っていた。 日本メキシコ・死生観をめぐる美術交流展 の一環として 創形美術学校内でアルテミオ・ロドリゲス シルビア・カピストラン のアーティストトークと展覧会が開催された。大変興味深い内容で なぜか、宮沢賢治を彷彿とさせたロドリゲスさんの思想は、木版と 言う表現とぴったり合っていた。特に「アートは、一部のエリート の為だけにあるのではない」と言う言葉が印象的だった。 シルビアさんの作った紙芝居は、明るい絵と対照的に弟が亡くなった 姉の心情を描いた、物悲しくも切ない内容だったが、なにか前向きに なる力が秘められていた様に思う。 ささやかなパーティでは、版画家の大沼先生が、メキシコの国旗を 模したつまみをご用意してくれて、メキシコ大使館の方も満足そうだった。 僕は、サボテンで作った「メスカル」と言う透明な蒸留酒を、数杯頂いた。 昼間の灼熱の気温のせいか、メキシコのサボテン酒のせいか、久しぶりに 酒を呑んでくらっと来た。 後からキリスト教なり仏教が入って来た、日本、メキシコ両国の「死者」に 対する弔いの方法は、とても近いものがあるとメキシコに詳しい方々は、述べて いた。土着の原始宗教と後からのキリスト、仏教が上手く混ざり合ったの だろうか?キリスト教文化圏でありながら独自の進化をし、貧しさの中にも 誇り高き民族と言う事なのだろう。 僕は、メスカルに酔いながら、沖縄の大きなお墓で死者を歌って踊りながら弔う 風習や長崎のお盆の派手に爆竹を鳴らしながら冥土に送る、中国の風習が混ざり 合った文化を思い出していた。 形はどうであれ死者を弔う儀式には、芸術の根源の様なモノがあるのでは ないかと考えている。
by kentarobaba68
| 2012-07-17 16:31
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