燃料屋の兄ちゃんが世界的な寒波と供給不足で、これから
灯油の値段が上がるから買い置きをしておいた方が良いと
勧めてくれたので、中古の原付で2往復して灯油缶を運ぶ。
しかし頭の中では、一昨日に聞いた友人ソプラノ歌手の
コンサートの情景がぐるぐると回っていてイタリア歌曲を見事に
歌い切った感動が離れないのが、なんとも言えず嬉しくもある。
もともと生まれ持った才能に加え、絶ゆまぬ努力をしている事が
結実したのだろう。ミラノ市立音楽院での授業を見学させて貰ったり
ユダヤ人たちの老人ホームでの慰問コンサートも見学させて貰った事を
思い出しつつ、大きな成長の影にバロックオペラ等の大きな舞台を経験
した事が垣間見えた。表現の幅と言うモノは、逃げ出したくなる様な
緊張感のある幾つもの経験を乗り越えて、少しずつ広がって行くのだと
感じた。私の様な素人が、他のジャンルの事を偉そうに言える立場でも
無いのだが、感動に理屈などいらないのだとつくずく思う。
一気に色んな事が始まった。緊張感も高まりつつある事を肌で感じる。
私もささやかではあるが、結実したいものである。春は、もうすぐだとも
言える。