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2009年 11月 13日
冷たい雨が続く。制作が、進まず自分に対して苛立つ。
そう言う時は、ドローイングをしてなるべく頭でなく 手で考えるよう心がける。藤原新也さんの新刊 「コスモスの影にはいつも誰かが隠れている」 を一気に読む。短編をまとめたエッセイに美しい写真がイマジネーション をかき立ててくれるが嬉しい。人には出会いがあり、そして 永遠の別れがある。それは、必然である事を、皆分かっていながら なるべくそう言った事を、考えない様に多忙な時間の中の奥のほうに 埋めてしまい、さらに重い蓋をする。しかし、それは突然やって来る事を 私は知っている。現代社会の渇いた状況に対して一滴の澄んだ水の様な言葉。 不覚にも涙してしまった。そんな温かい文章を感じる日があっても良い。 何年前だっただろうか?満員の山手線の車中で藤原さんが目の前に立っていた。 私は、興奮気味に勇気を出して話しかけた。ダライラマ14世に、かなり厳しい 質問をされたNHKの番組を見た直後だったからだ。新宿駅で降りようと言ってくれ ホームの隅で私の事を聞いてくれた。そして藤原さんの次の展覧会の事などを 随分長い時間、話をしてくれた。藤原さんは、旅先で偶然出会った人の 香りがした。この人は、こう言う風に旅をしているんだなと思った。 出会いを大切にして生きて旅をして来た藤原新也さんのこの本を、冷たい雨の日に 読める事にすら何か特別な意味を感じてしまうのは、私だけではないはずだ。
by kentarobaba68
| 2009-11-13 02:53
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