朝から、気持ちよく目覚めてアトリエに
籠る。ゆっくりながら作業は確実に進んでいる
と思いたい。しかし、場所や環境が制作に及ぼす
影響もあり、同じ様に描く線も色層も自分にとっては
かなり違うモノであると感じる。都会から離れた郊外の
アトリエと違い、九州長崎は、やはり小さな街である。
その情報の少なさや深い緑の山々や歩いて行ける美しい
長崎港は、まるで旅人の様な私とっては優雅で穏やかな
風情を感じさせてくれるのが嬉しい。
夕方、幼なじみの整体師の友人の所にビールを持って
出かける、歩いて5分程の場所である。子供の頃と変わらぬ
笑顔で出迎えてくれ、腰と肩に針を打って貰い、子供の頃の
バカな思い出話で笑い転げる。しかし、九州の悪ガキどもは
とんでもない事を考えだし無茶な遊びをしていたものだと思う。
大人になったつもりの今の自分たちの思考からは、生み出せない
「遊び」の発想だと思った。