夕方、吉祥寺にレクチャーを受けに向かう。
吉祥寺の街は、猥雑さが魅力で、小さな店らが
僕の好きな感じの東京のたたずまいを残して
いるのが良い。
A-studies トークイベント
「プロセスの系譜学―デ・クーニングから出発して」
近藤 学(こんどう・がく)1972年生。ハーヴァード大学大学院博士課程在籍中。
20世紀美術史
若い研究者の優れた視点を「過去」と「記憶」の違いの
表現を、フランスの詩人ポールヴァレリーの記憶論に基づき
画家デ・クーニングの画像と共に、聞かせて頂いた。美術
研究者は、作り手とは違う切り口で絵画を解説する。フロイトや
マティスの話等も交えて、とても有意義な学説を聞かせて貰い
多少、頭の中が消化不良を起こすも、自分の考えと近い感じる部分も
あり、興奮しながらアトリエに戻った。
アトリエに戻り、レクチャーでの走り書きを、少しまとめて
近所の音楽喫茶MOJOの4周年企画 「おやじのゲンコツnight」
に顔を出す。大音響の音の中で、ポール ヴァレリーの言葉が
浮かんだり消えたりしていた。こういう時の酒は、脳みそをクール
ダウンさせてくれるのが、嬉しい。