ドローイングを、やりつつ思う事は、日々の気持ちの
揺らぎが、どうしても現れてしまう。良い時とそうでない
時との差があるのは、僕の力が、まだまだ足りない
証拠だろう。なかなか納得いく線が、描けない。
そういう時に、近所の貯水池近くを飛び回るツバメの
空に描く線を見て、彼らは、なんて自由な線を引けるのだろう
と感心しながら、雀の飛ぶラインや、ツバメの空に描く
飛行する線を、真剣に眺めていた。そういていたら、陶芸家の
先生が、やって来て優しい笑顔で、冷たいビールでもどうですか?
と言って下さったので、ついつい甘えて、ご相伴にあづかる事にした。
その後、生徒さんも合流し、僕を見て「今にも貯水池に、飛び込みそうな
青年がいたので、つい心配になってさ〜」と言って、皆で大笑いした。
フルートの演奏家でもあったその方は、秋の陶芸の個展に向け、集中して
仕事が、順調に進んでいる様に見えた。ご本人は、謙遜されていたが。
制作が、上手くいってないときの焼酎は、少し苦い様な気がした。