僕は、日曜をだらしなく過ごしていた。
そして、秋葉原での悲惨なニュースを見て
無気力感に襲われる。と同時に報道と
現実のズレを感じ、こんな酷い事件の報道に
慣れてはいけないと思った。
2004年9月1日から9月3日にかけてロシアの北オセチア共和国ベスラン市のベスラン第一中等学校で、チェチェン共和国独立派を中心とする多国籍の武装集団(約30名)によって起こされた学校占拠事件。386人以上が死亡(うち186人が子供)、負傷者700人以上という犠牲を出す大惨事となった。
僕は、この事件の映像をイタリアで見た、糞尿まみれで亡くなった小さな子供たち
逃げ惑う子供たちを背後から撃つ、武装集団。人が人を殺すと言う事を見る事は
それを見る側も、心が引き裂かれる程、ショックな事であり、絶対にあっては
いけない事だと強く思った。
日本では、被害者遺族の心情を考え、そして人道的配慮から報道に規制が
掛かっている。その為、悲惨なニュースも、対岸の火事的にフィルターが
掛かってしまいどこか曖昧な、ぶよぶよしたものになっていると感じる。
少なくとも犯罪者には、自分が犯した罪は、どれだけの悲しみを生み
残酷な事をしたのかを、しっかり理解させるべきだと思う。
僅かに残ったテキーラを呑み干し、そんな事を考えていた。