朝から、裏に住む大家さんから高知の
文旦を頂く。昨年も、今の時期に
頂いたので、もう一年たったのかと
しみじみ時間の経つのは、早いと感じる。
8時頃、友人のジャーナリストの方から
画家、和田賢一さんが亡くなった事を知らされる。
先々週も電話で話したばかりだし、どうしても
信じられず、奥さんに電話をする。先週、一人
で、アトリエ内で倒れていたらしい。
厳しい時期が続くが、画家として生きて行こうと
誓いあった仲だし、歳は離れているが「同志」だと
思っていた。氏は、イタリアを愛し、芸術を愛していた。
焼酎を呑みながら、あのボクトツとした広島弁で
話してくれた絵画論とシャイな笑顔を
僕は、一生忘れないだろう。
夜、一人で和田さんに献杯した。もう一緒に呑めないのかと
思うと、無念な気持ちが、込み上げてきた。