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2012年 07月 09日
ミラノ在住25年の画家、清水哲郎氏にレクチャーをして頂く
若い学生たちは、絵画先攻の生徒数は少ないが、それぞれが 刺激を受けた様で、大変有意義な時間を過ごせた様に思う。 25年と言う時間の区切りを若い学生は、どう捉えてくれたのか? ほとんどの学生が、22歳前後なので不思議な感覚だと思う。 少なからず私は、自分の心境の変化も含め、変わった部分と 変わらない部分がより明快になってきたと感じている。 銀座に移動し ASK? 渡邉直人展 南天子画廊 石川順恵 新作展 絵画作品を制作し発表をする事とはどういう意味を持つのか? 自己顕示欲の表出だけではなく、改めて意味のある仕事とは 何かを考える。日本には、貸し画廊と言うものがある。 私が美術学校を卒業したての頃は、貸し画廊がほぼ主流で 現在の様な企画(コマーシャルギャラリー)画廊、あるいは 画商とも言うが。それが、数えるほどしか存在しなかった。 それが、良い結果を生み出してきた側面がある事も忘れては 行けない。だが日本のアートシーンも確実に進化しているものの アートとお金の関係を考え始めると大きな矛盾にぶつかる。 私自身、最近は、その問題すら楽しめるようになってきて それなりの答えが出た様にも感じるが 他人の事になると、何とも言えず複雑な心境になる。高額な 賃貸料で画廊を一週間借りて、一年あるいは、二年ほどかけた 作品を発表する。 若手が上手に貸し画廊を利用する事は、大いに価値のある事の ようにも感じるが、ある程度キャリアがあれば、自分の立ち位置を 考えてしかるべきではないかと考える。もちろんただ単純に売れる 作品が良い作品ではない事が、芸術活動を難しくしている要因でも ある事は言っておきたい。なにかきちんと伝えるべきものが作品の 中に、あればそれなりに扱うべきものだと私は、信じている。
by kentarobaba68
| 2012-07-09 19:08
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