若い美術学生たちと恩師に同行し
ヨコハマトリエンナーレ2011
を見に行く。大規模現代美術の祭典という趣から
一転、じっくり見せて感じて貰うと言う本来の
アートの正しい在り方の様な企画。横浜美術館の
収蔵作品(ブランクーシ、マグリット、イサムノグチ
ロトチェンコなど)も角度を変えてみせていた所に
魅力を感じた。本来の収蔵作品を見せる部屋も
ダミア・ハースト マッシモ・パルトリーリの作品で
まるで祈りを捧げる教会の様だった。比較的静かな
ビデオ作品が多く、引込まれる雰囲気を充分堪能できたと
思う。BankART会場は、場所の強さに負けないユニークな
ビデオ作品もあり、前評判同様シガリット・ランダウの
ビデオ作品は、美しい塩の結晶の作品と巧くリンクして
彼女の死生観を表現していた。夕方までじっくりトリエンナーレ
を楽しんで、自由が丘のもみの木画廊に向かう。
友人の銅版画家、戸嶋由香展 メゾチントの黒を生かす為に
紙やインクを変えて取り組んだ今回の作品は、戸嶋さんの
表現がよりコントラストの高いメッセージになっていた。
ゆっくり話していたら、時間が過ぎてしまい、急いで
六本木アークヒルズの古美術 長野に向かう。吉川民仁展
オープニング。変わらず油彩の質が魅力的で、色彩感覚も
独特のモノがある。ワインを頂き楽しい時間を過ごす。
だが、さすがに疲れた。