在廊日、天気が良い。
比較的静かな時間が流れる。そんな午後。
人気ダンスカンパニー
コンドルズの
オクダサトシさんが奥さんと子供を連れて
やって来た。しかも少し離れたモノレールの駅から
汗だくで坂を上って来てくれた。画廊の空気が華やかに変わった。
オクダさんは、油画科出身で絵画を見る目は確かだと思う。そして
とても柔軟な独自の意見を持っている人でもある。
色んな話をしてくれた。話をしている中で、自分の中でもやもやして
いた部分が、はっきりと輪郭線を描く様に、そして散らかったメモが
散乱している頭の中がキチンと整理されていくのを感じた。
「ネットで馬場健太郎は、抽象表現の画家だと書いていた人が
居たけどあれって、どうなの?違うだろ〜」開口一番の台詞から
ホットだった。画家の
工藤礼二郎さんとオクダさんは、旧友だ。画廊二階
常設展示場所で二人は邂逅し昔話に花を咲かせ、工藤さんのホイールベースの
長い車で帰っていった。
坂をえっちら おっちら登った所に私の絵画風景が在って、それに出会った
事は、なかなかに感銘が深かったとその後、メッセージをくれたオクダさんは
作品との出会い方も大切にする熱い男だと改めて思った。